目的地のボンベイまでには10時間以上かかる。
しかも格安チケットの旅だったので、何度かトランジットがあった。
(その度に1時間くらいとどまるが降りるほどの時間はない) (T_T)
隣の席だった日本人の大学生さんははじめのトランジットで降りた。
トランジットのたびに機内の「褐色度」が増していく。
いよいよあと残り数時間でボンベイだ。
夜の12時を過ぎてたんだろうか。
長旅の疲れと深夜とういうことで機内は静まり返っていた。
トイレから座席にもどる時、あたりを見渡してみる。
オトコ、ターバン、オトコ、ターバン無し、男、男、男の人ばーーーっかり。
ひょえー。
ワタシ外人。女。ひとり。しかも深夜。
急に自分がとんでもないことをしでかしているような不安に襲われた。
窓の下にはときおり街灯らしきオレンジのぼんやりした灯りがまばらに見えはじめる。
インドのどこかの町。人々はもうすでに寝静まっているんだろう。
そしてそのひとりひとりの人生がそこでくりひろげられているんだ。
深夜2時をまわっていたと思う。
飛行機はようやくボンベイに到着した。
そして私はホテルへ向かうためのバスを待っていた。
格安チケットは深夜到着便だということでホテルの宿泊付きだった。
しかもインド旅行専門店の方によるとホテルから迎えのバスが空港にくるので
大丈夫とのこと。
でも、、いないよ。バスなんて。(T_T)
いるのは客引きのしつこいおじさんたちばっかり。
ふりほどくように歩きながらバスを探す。
でもでもやっぱりどこにもバスはいない。(ToT)
いるのはやっぱりおじさんたちとやせっぽっちな(目はギロギロした)犬ばっかり。 (-_-;)
インドの犬はすべて狂犬病にかかっていると思ってヨシ!
と散々言われていたので恐怖のドンゾコ。
いきなり予想外の展開に頭が真っ白になる。
犬とおじさんたちにつきまとわれながら恐怖の中歩き回ること30分。
ようやく遠いところにマイクロバスのようなものを発見。
・・・無事にホテルに着くことができたのだった。(^_^;
ホテルにチェックインしシャワーを浴びて、翌日の行動の確認をした時点で
もう5時(A.M)を過ぎていた。
とりあえず3時間くらいは眠れるだろう。
緊張と長旅で疲れ果てた身体を横たえ、
ドアノブには「DON’T DISTURB」の札をかけた。完璧!
が―――。
7時を回ったかどうかという時刻。
けたたましくノックされるドア。
ねぼけながらも飛び起きた。
「なんだろう、何かあったの?」
ドアの確認窓からのぞいてみると掃除道具を持った人が立ってる。
えーーーーーーーーー。
起こさないでって言ってるのになんで?
とにかくあやしげな言葉で「そうじ、いらないです」みたいに叫ぶ。
ドアノブのメッセージを確認するもやはり「DON’T DISTURB」。
掛け違えているわけではないようだ。
なぜなんだ。メッセージの意味ないじゃん。
しかもまだ7時だよーーー。
頭の中に「?」をつけながらもあと1時間眠りたくてベッドに逃げ込むワタシ。
しかし、10分も経たないうちに
ドンドンドンッ
というはげしいノック音が。
しかもガチャガチャとキーを回す音が!
え?今度は何?
勝手にドアをあけないでよーーー!!
半狂乱で確認窓を覗くとやっぱり掃除の人。。。
なんでなんじゃぁー。
いいってばー!みたいなことを必死で伝えて、たまらずにフロントに電話してみた。
通じてるかどうかなんてどうでもいい。
「ワタシ、ネタイ。ソウジイラン!ヤメテ!シズカニシテ!」
みたいなことを言ったつもり。
勝手にドアを開けられないように椅子を運んでドアの前に2つ積み上げ、再びベットへ。
ヤレヤレ・・・・
10分。
ドンドンドンドンドンッ
もういや。(=_=;)
はい、起きますってば。
なんなんだ。一体。この国は。
散々な洗礼を受け、とにかく早々にボンベイを後にすることを決意したのであった。


