真っ暗だった車内も座席横に「スイッチ」があって、
それをつければ良いことがわかりようやく安心。
人もどんどん乗り込んできた。
さー、長旅だし、とりあえず寝よう。と思ったその時、
白人のバックパッカーっていうかヒッピー軍団が乗り込んできた。
しかも運悪く、私の席とダブルブッキングになっている。
ヒッピー軍団は大きなボリュームで音楽を鳴らし、車内だというのに踊り始めた。
すぐに車掌さんに訴え違う席にしてもらったが、
インド人を観察してみると誰も何も言わずまったく気にしていない様子。
怒り狂っているのは私だけ・・・のようだ。
いよいよ電車が出発するという時、ホームのチャイ売りの少年が
ヒッピー軍団に呼ばれチャイを渡している。
やかんから紙コップにチャイを入れては渡し、入れては渡し・・・
電車が動き出した。
ヒッピーはまだチャイをたのんでいる。少年は走り出す。
ヒッピーはふざけるように「チャーーイ」と叫んでいる。
少年は必死に走りながらチャイを渡している。
もうがまんの限界だった。
何様なんだ。あなたたちって。
大音量で音楽をならして踊りつづけるヒッピーたち。
夜遅くなって、うるさいけど、我慢しつづけるインド人たち。
何これ。ポロポロ涙がこぼれる。
だけど私に何ができるの。(実際怖くて何も言えない)
私って泣くことしかできない。
せめて、祈ろう。
あのチャイ売りの少年に楽しいことがいっぱいありますように。
しあわせでありますように。


