あるとき、のっぽさんとソフィーさんのケンカがあった。
いつものように夜遅くどこかから帰ってくるのっぽさん。
そしていつものようにダイナミックな物音を立ててマイペースで暗闇の中
バスルームを使って、出てからも大きな音で鼻をかんだり、
ちいさな電気をつけて何やらやっている。
うるさいなーーと思っていた矢先、ソフィーさんがむくっと起き上がり、
「もうがまんできないわ!」みたいな剣幕で(でも知的ではあったが)
なぜ決まりを守れないの?と攻め寄ると、のっぽさん、「ごめんなさいね」なーんて
いうはずもなく、なんといきなりヒステリーを起こしたのだった。
はじめて話すのっぽさんを見た私。でもいきなりなにかロシア語で叫んでいる。
ひとしきりわめきちらした後、ソフィーさんを無視し、布団にもぐりこんでしまったのだった。
ことなかれ主義のヘタレな私。
暗闇で繰り広げられる叫び声に震えながら「聞こえなかったこと」にして
ひたすら布団の中にうずくまっていたのだった。(^_^;
「明日ソフィーさんに紅茶を入れてあげよう・・・」
そんなことしか思い浮かばす、無理やり寝たのであった。
さて、毎日暑いということもあって私は昼寝をした。
そのせいもあって朝は3時には目が覚める日々。(^^)ゞ
もともと当時(軽く)マクロビアンだった私は日本でも玄米&根菜味噌汁中心の食生活。
加えてインドに来てからはまったくのベジタリアン状態。
しかも規則正しく9時に寝て3時か4時に起きる日々。
日中はヨガをしたり、本を読んだり。
毎日毎日どんどんピュアな気分になっていくのがはっきりわかった。
4時頃起きて顔を洗い、まだ星のでている空を見上げながら瞑想ホールに向かって、
そこで1~2時間瞑想。
6時くらいになったらサイババのダルシャン(謁見)の場所とりのために
運動場のようなところで並ぶ。
そしてその後謁見のための広場?に入場を許され、サイババの登場を待つ。
記憶が正しければしばらくして音楽が流れたらサイババのお出ましの合図だった。
さすがに神の化身と言われている方。
インド人だけでなく世界中から人々が一目サイババを見ようと、
(そしてあわよくば何か特別に声をかけてもらったり、病気を治してもらったり、
プレゼントをもらったり、ラッキーなことをしてもらおうと)
軽く“押し合いへしあい”状態。
でも、でもね。
はじめてサイババを見たときも、その次の日も、そしてその次の日も、
残念ながら私は何も感じなかった。
サイババが物を空中から出すのはトリックであると最近では暴かれている。
サイババの人格自体も否定する本も出ている。
何が本当か私には今でもわからないし、わかろうともしていない。
なぜなら、実際に自分でサイババに会いに行き、そこで何も感動しなかったからだ。
それだけが私にとっての真実。
ただ、サイババのアシュラムにいる間に日々ピュアになっていく自分がいたのは
先ほど書いた通りだ。そのせいかもしれないけれどすごく哀しくてしかたない。
サイババを見ても哀しくてたまらない。
あるとき、アシュラムの中でみな同じネッカチーフをした日本人たちに会った。
なんでも「おなじチーフをして(目立って)サイババに声をかけてもらう」
のが目的なんだそうだ。ある日本人の大学生が「ご一緒しましょ」と誘われていた。
私?
誘われもしないけど(^_^;誘われても断ったと思う。


